気になる番組 その1
「日曜劇場」
テレビドラマの老舗(しにせ)"東芝日曜劇場"は、昭和31年12月2日午後9時、TBSの小さなAスタジオから常磐津の舞踊劇「戻橋」を放送して幕を開けました。
これはご祝儀番組だが、プロ野球やプロレス中継で特色を出しているライバル日本テレビに対し「大型ドラマで勝負しよう」と提唱した、当時の今道潤三編成局長の意欲がのぞかれた。
当時のテレビ受像機の普及は29万台、テレビは電気紙芝居としてしか受けとめられなかったので「21回までは舞台で一応出来上がったものの再演でした。俳優は評価の定まらないテレビで冒険するのをいやがっていたからです」と、当時の田中亮吉プロデューサー(現・ビデオ・パック・ニッポン社長)は説明しているが、そのときすでに「歌舞伎、新派の一流スターと専属契約を結び、他局のドラマ出演をおさえていた」(田中氏)ことも事実だったそうです。